ウルトラ・ピクニック・プロジェクトの報告書が手元に届きました。

Report of Ultra Picnic Project
 
http://ultra-p.com/
Ultra Picnic Project
武蔵野美術大学・2015年度共同研究助成「場における写真の展開-写真の使用法に関する調査・研究」
 
私が一昨年に参加した、東京工芸大学での写真展「写真の使用法」*1などを主催した、
ウルトラ・ピクニック・プロジェクトの報告書が手元に届きました。
 
冊子には、プロジェクトに関連してweb上で行われた複数の座談会の記録が収録され、
私が参加したweb座談会「写真の使用法 vol.2 一般化したサブカル的文化という場における写真」の記録も掲載されました。
対談参加者の坂口トモユキさん、圓井義典さん、丸田直美さんの言葉から色々と触発される形で、
自分が写真を撮影してセレクトして世に出すときに考えていることを色々と引き出して頂けました。
プロジェクト関係者の皆さん、そして対談参加者の皆さんに深く感謝します。いい経験でした。
 
いわゆる「web写真」(web写真界隈*2 )をインターネット上で観たことで写真の魅力にどっぷりはまり、
そしてその人たちの影響を受けながら、様々な写真を撮り続け、blogや同人誌などに公開してきた体験からくる
ここ10年以上のわたしの写真撮影に付随する考えを記録に残していただけたのは、とても嬉しいことです。
 
この報告書には、私が参加した座談会の他にも幾つかの座談会の記録が掲載されています。
現代アートという場における写真」
「2000年〜2002年(およそ15年前)に開催されたwebフォトコラボレーションの「再現」と、その関連座談会」
「web写真からそのあと、zineや自作写真集などでの写真発表を話題とした座談会」
などは、その分野に関心がある人にはとても興味深い内容ではと思います。
「研究報告書」ということもあり、書店などには並ばない冊子となりますが、
興味とお時間がある方は、冊子をお探しになりぜひお読み頂ければ幸いです。
(120ページ近くひたすら文字ぎっしりの報告書なので、読むのにはかなり時間がかかります。
わたしも、一度読み終わるのには半月近くかかりました。)
 
 
…さて、この座談会で、自分が写真についていろいろ考えていることの一側面をネタバレ的に開示してしまったので、
「そこを明らかにした状態から撮るべき、その先の写真」を考えて提示していないといけませんね。

*1:参照:東京工芸大学で「写真の使用法」始まりました。わたしは秋葉原の写真をいっぱい展示してます。 - workshop PCエンジンおしゃれ計画 http://d.hatena.ne.jp/workshop/20151210/p1

*2: http://dc.watch.impress.co.jp/cda/webphoto_backnumber/