プラスマイナスゼロ加湿器Ver3 ブログイベント&モニター企画 参加しています

http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20081211 
 
 12月9日、id:wa-renさんが主催された、
プラスマイナスゼロ社の『加湿器 Ver.3』のブロガーイベントに参加してきました。 
 
 どんな加湿器かというと…とにかく
「極度に見た目の良さに特化した」スチーム式加湿器。
 
 機能やデザインの説明は、
下の公式サイトがわかりやすいです。
http://www.kashitsuki.jp/
±0 kashitsuki.jp(要フラッシュ:大きな音が出ます)

http://www.pmz-store.jp/campaign/08aw/08aw_thermo.html
±0 STORE Special Contents:スチームファン式加湿器 4つのメリット
 


Mr. Kobayashi in a blogger event : ±0 (plusminuszero) Humidifier monitor trial.

 
 イベントには、
開発に携わったプラスマイナスゼロ社のスタッフが参加されていて、
開発中の色々な話や、販売に関わる話しを聞くことができました。
 
 お話の内容は…メモ紙忘れたのであまり覚えていません(爆)。
同じイベントに参加された皆さんのブログを参考にしてください。
今回のイベント参加者のトラックバックセンターはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20081211/p1
プラスマイナスゼロ加湿器Ver3 ブログイベント&モニター企画まとめ - キャズムを超えろ!
 
 で、イベントで聞いた個人的に気になったことばを箇条書きで。

・海外発売する場合、各国の安全規格(例えばRoHS規格など)をひとつひとつ満たすのが大変。
輸出国向けのマニュアル作成も大変。
 
・ギフト用途の購入が"ものすごく多い"。
 新築祝いや引越祝い、結婚式のお祝い返し、
忘年会パーティーの景品などなど、
贈り物に引き合いがとても多い商品んだとか。
 
 ギフトとしては値段も使いやすい価格帯で、
見た目のインパクトも素晴らしく、
そして箱のサイズもかなり大きいw。
(満員電車で持って帰るとき、結構苦労しました。)
 
 ギフトとして売れるのは、無難な白が一番人気だそうです。
逆に、個人が購入する場合は、個性のある色が売れ筋だとか。
 
 
・この見た目を抜きにして考えた場合、家電製品としての機能的な強みはほとんど「ない」。
 
 いわゆる、機能美という意味でのデザインではありません。
刃物や軍モノやプロ向けツールなどの使い勝手の良さにそそられるような人には
決してお勧めできない商品です。
 
 初代や2台目には、本体に
「電源スイッチが付いていなかった*1」という
強烈に豪気なエピソードがあることからもわかるように、
市販されている様々な加湿器の中では、
使い勝手はあまり良くない部類に入る商品ですし、
お掃除やメンテナンスには少し手間がかかります。
 
 この加湿器、
深澤直人さんの頭の中に浮かんだ
「加湿器>うるおい>しずく」という見た目超重視のコンセプトモックが、
そのまま市販される商品になってしまったのがポイントです。  
 
 この商品の、デザイン上のいいところは
「心が乾いたときに、潤いをもたらす」(開発スタッフ談)ことです。
この辺りのユーモアのセンスを理解して使うかどうかが、
評価の分かれ目になるでしょう。
 見た目は徹底して引き算のデザインなんだけど、
機能美として考えると、普通ならここまで綺麗な曲面のガワは必要ありません。 
デザインの中でも、美術工芸品のように極端な高付加価値寄りの商品です。
 
 対偶にありそうなのは、この、アナログな自然気化式加湿器。
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/09/05/1246.html
コラム:やじうまミニレビューミクニ「ちょこっとオアシス」  
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2008/01/18/1780.html
コラム:やじうまミニレビューミクニエコロジー加湿器 ミスティガーデン」
暖房の強烈に効いた場所だと、かなりの加湿効果が出るそうです。

 

*1:スタッフ談:動作を止めるときには「コンセントを抜けばいい」と考えていた。

で、やっぱり見た目は最高だよね。うん。


±0 (plusminuszero) Humidifier ver.3 (white and brown)

 
 家電で、シズル感漂う見た目は貴重です。
 
「しずく」をイメージして作られたとのことですが、
白とブラウンの組み合わせを最初に見てしまった私には、
チョコレートをたっぷりかけた甘いドーナツにしか見えません(爆)。
 
 で、自室に持ち帰って、色々な組み合わせで撮影してみたのですが、
個性の強いデザインの割には、結構いろいろなモノと相性がいいです。

±0 (plusminuszero) Humidifier ver.3 vs Nissin  chikin-ramen

 
 例えば、「湯気の出るもの対決」と言うことで、
ラーメンと組み合わせてみたりしても、案外しっくりくるんです。
湯気の持久力はチキンラーメンより上でした。
(ラーメンは、撮影後にスタッフが美味しくいただきました。)
 
 
Laser attack test :±0 (plusminuszero) Humidifier monitor trial.

 あるいは、
Geekのご家庭には大抵1台は存在するレーザーポインタを本体に当てて
「反射レーザー最高〜」とか笑いながら、1時間ばかし遊んでみたりもできます。
カメラの長時間露光と組み合わせてお絵描きすると、表面の歪みの少なさもあって、
シンプルながらやたら楽しい時間が過ごせます。
 
 デザインや写真撮影をやってる人なら、加湿器としての機能は抜きにしても(爆)、
得体の知れない変形球オブジェとして部屋に一台置いておくといいかもしれません。
 撮影時、映り込みを利用して、独特の視覚効果が期待できます。
たとえばこんな具合に。

±0 (plusminuszero) Humidifier ver.3 (brown)

 

plusminuszero Humidifier  ver.3 : aging test.

 
 

『加湿器 Ver.3』、肝心の加湿器としての使い勝手はどう?

 web上にあったレビューはこちらが秀逸。
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/11/22/1602.html
コラム:家電製品ミニレビュー±0 「Humidifier Ver.3」
 
 水をいれてスイッチポンで使える普通の加湿器に比べると、
使い勝手やお手入れにかなり手間がかかります。注意して下さい。
Amazon.co.jpでも、この辺りで評価は賛否両論でています。
 
 水タンクへの水の補充には専用の漏斗が必要になります。
満水状態にした水タンクはモーメントバランスがかなり悪いです。
これはドーナツの"輪"に水を溜めるデザイン上仕方がない。
給水時に、大きいペットボトルかヤカンに水を溜めて、
そこから水タンクに移したくなる気持ちになるのですが、
衛生面を考えると、タンクの水は継ぎ足し給水は避けて、
なるべくタンクを一旦空にして、丸ごと水を交換したいところです。
(で、タンクを洗うときの水抜けもあまり良くない…。)
 
 もうひとつは、本体のカルキ汚れ。
 住んでいる場所(千葉県船橋市)の水道水がやたらとミネラル分が多いこともあって、
半週間・タンク3杯分使用した後は、かなり強烈に汚れが目立ちます。

plusminuszero Humidifier ver.3 (after using 1week)

 
 ま、これだけ本体内にカルキの固まりが出るということは、
放出される水蒸気からはしっかりとカルキ・ミネラル分が除去されていて、
部屋の空気はきれいなままということでもあるわけで。

plusminuszero Humidifier ver.3 (after using 1week)
 
 
 固まってこびりついたミネラル分の清掃は、
テフロン加工された蒸発皿を濡れたふきんで拭き取るだけ。
めんどくさいと言えばめんどくさい作業ですが、
家具にこのような白点がこびりつくよりはマシかな。
 
 
 で、もうひとつ。
 私のモニターしている製品だけの個体差かもしれませんが、
現在(使用初期)の段階では、運転時にかな〜り強烈なプラスチック臭?がします。
私は、いわゆる「新車の臭い」がダメな人なので、これはちょっと苦しい。
 
 この臭い、いくつかの原因は考えられますが、
プラスチック着色時の塗料(溶剤?)などの臭いが、
蒸気で熱せられたプラ筐体から染み出してきているのかもしれません。
これが、カルキ臭と混ざり合って独特の臭いを発生させています。
 
 カルキ臭に関しては、
一旦「湯冷まし」した水を使うと消えるというレビューもありましたが、
水道水はカルキで雑菌の発生をおさえていることもあり、
衛生面ではどうなのかなぁ?という気もします。
 
 新車の臭いがしばらく経つと消えるように、
経年変化でこの手の臭いは落ち着くだろうと思いますが…。
 
 狭くて密閉した空間で、いきなり使用することはお勧めできません。

 
 初めての使用時は、
タンク内部の汚れや溶剤臭を少しでも落とすために
水タンクに1/3程度の水を注いで、何度か「振り洗い」した後で、
風下の窓際などの風通しのいい場所に設置して使うことを強くお勧めします。
 
 

ということで、風通しがいい庭で加湿器ver.3をエージングしてみた。


plusminuszero Humidifier ver.3 : aging

 
注:
 説明書には記載されていませんが、
屋内用家電製品の屋外使用は"常識として"メーカーで推奨していない使い方です。
今回は、撮影のために、特別なセッティング下で使用しましたが、
通常、屋外での使用はしないでください
 実際のエージングは屋内の風下の窓際で行うのがお勧めです。
 

Its a a cold day, with  hot Humidifier .

 
 
 プラスチックな臭いを一気に飛ばすために
しばらくの間、庭で加湿器ver.3を動かしてみました。
さすがに地球全体を加湿することははできないけれど、
庭の真ん中から蒸気が吹き出す光景はなかなかシュール。

Extreme humidification lol.

 これ、カラーバリエーションと数を大量にまとめた状態で
全ての加湿器ver.3が一斉にスチームを大量放出すると、
特撮ものに出てくる「定番の秘密結社」の会合シーンが、
結構安上がりに再現できそうで面白すぎます、
あとはお約束の美人幹部(性格キツめ)が登場すれば…うわ、何をすくぁwせdrftgyふじこlp;@
 
 
 参考:エクストリームアイロン掛け
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%8E%9B%E3%81%91
 
 
 
 晴れた青空と白い雲が映る加湿器。ちょっとした雨雲発生装置みたいです。

Blue sky, a brown humidifier and me.

 

Blue sky,  humidifier and me.(version.)

 

plusminuszero Humidifier  ver.3

 
 こういった、
(くだらない)遊びを色々とやりたくなってくる「家電製品」は、
よその製品にはなかなかありません。
遊びを誘発する見た目ってのは、貴重。
 



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