Winny使用者が著作権法違反で逮捕、作者も強制捜索

http://slashdot.jp/articles/03/11/27/1422230.shtml?topic=74
 winny自体の匿名性がバレたのではなく、web上にROMを置いていた厨が捕まって
そのときに「winny使用」がばれたということでここまで騒いでいる模様です。

 47氏の動向に関してはまだ情報が出てきませんが、
今のところ作者(ら)の身元特定(TV局がMXとnyの番組作成時に住所を特定したらしい)は確定。
&いろいろ任意の事情聴取(これは、たぶんwinny周辺情報集めが目的)
&「winny(2)のソースコード提出」が警察から"任意"で求められているのでは
という説が今のところ2chダウソ板などでは有力です。
 しかし、いきなり「家宅捜索」から始まったのは、ちょっと狙っているっぽいですね。

http://tmp2.2ch.net/download/
一応リンク、2chダウソ板。

で、winnyの性質から連想したもの

 匿名故に、「足跡を残さない(攻殻機動隊)」方法で何らかの(時に非合法な)処分をされると、
その処分のされ方が当人の証言を除いて、外部に漏れないということです。
ひろゆき(超有名人)とちがって事情聴取でもその辺りが狙われそうで怖い。

 Gnutellaの作者の死*1
でもあるように、"そのとき求められない情報"は流通が極めて遅くなるのが
この手のメディア、というかメディア全般の特徴。

立命館大学で「はてな」の近藤淳也さんの講義が

http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20031128#p1
 この講義(ネットワーク経営論/現代企業論)*1を担当されている細井先生はとても面白い人で、
実はファミコンコンプなゲームアーカイブプロジェクトにも関わっておられます。
http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~hosoik/index.html
http://www.kyoto-one.ad.jp/gap/
 阪大での今日の3限の講義が突如休講になっていたので
昨日までは立命館まで行ってこの講義に潜ってみようかと思っていましたが、
夜に酒飲みながら冬コミ原稿作っていたら、今朝は重度の二日酔い。
 であえなく撃沈>京都行きは中止というヘタレな結果に。

WindowsベースのATMがNachiに感染 fromスラドJP

http://slashdot.jp/security/03/11/28/148255.shtml?topic=72
 先日、コピー機感染ネタを*1笑っていたら、
今度はATM(現金自動支払機)での感染が確認されたとか。
 これから、この手の感染はバシバシ増えていくのかも。

これからは、「ツール」「構造」の持つ政治性が、しかも私刑?の形で判断される時代なのか。

 えっと、winnyでの逮捕事件絡みで色々ネットを巡回していたら、
色々法律や倫理を意図的にすっ飛ばした議論が噴出しているのがなかなか面白くて、
中には洒落にならない「実力行使」の方法が幾つか出ている場所もあって怖い気がします。
 こういうときにどうフレーミングするかで、発言者のスタンスが見えて面白い..
とかいうコメントが出来るほど高みの見物はできない自分はこの騒動の流れの中にいる。
以下、面白いと判断したコメントを幾つか

 ちなみに、京都府警はwinnyを使って「ファイルの同一性」を確認したとか

 これが任天堂やハドソンのゲームであることは、これから重みを持ってきます。
(任天堂の法務部は、かなりえげつないらしい。)
 そして、公共性と匿名性の問題と暗号は凄く密に繋がっている。

Winnyの暗号化を解読した上で...

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/11/28/1298.html
 凄く気になるのがこの部分。
Winnyの暗号化を解読した上で
 この文章では「どの程度の解読」かは正直言って判りません。
 
 winny独自の暗号ルーチンの解読方法を本当に見つけているのか、
それとも今回の家宅捜索でソースコードを入手・解析・暗号解読方法を
した後で、事後的に色々書き換え、
「あらかじめ暗号の解読方法を知っていたこと」にするのか。
結果暗号が解読されるのは同じですが、この2つの違いは結構大きい気がします。
(参考:テンゲン任天堂チップ暗号解読における、特許資料不正流用。)